ヲタはキモいか否か?
先日のNHK「しゃべり場」の「なぜオタクは偏見を持たれているのか?」みたいな内容について、オタク系の各種サイトで色々書かれてるみたいですね。
私も偶然、その番組見ました。いや、普通に面白かったです。
ただ、気になったのはオタクの子に対して「キモい」って言葉が連発で浴びせられていたことでしょうか。オタクが云々以前に、私はこの「キモい」っていう単語を討論の場で真顔で使うことの方によほど違和感と嫌悪感を抱くのですが・・・。
「キモい」っていう単語は、そもそも生理的違和感、及び嫌悪感を表す「気持ち悪い」を略した造語で、若者を中心に使われている流行語の一種です。一昔前の「チョベリバ」とか更に昔の「ナウいじゃん」みたいなものです。
でもニュアンス的には「気持ち悪い」よりも、より率直に嫌悪感を増した表現のように感じます。まぁ、何にしても討論の場で真顔で使うには不適切な単語だと思うのですが。
さて、話は逸れましたが・・・まぁ、キモいと言われてもやむを得ない部分もあるでしょ。
なんていうか、オタク以外の人がオタクに抱く嫌悪感っていうのは、私たちが白装束集団に対して抱いた違和感・嫌悪感と同種の物だと思います。やってる本人が真剣になればなるほど、周囲の嫌悪感が増大するって寸法です。
鞄にフィギュアを付けるのも、突き詰めればキリスト教のロザリオと同じ。アニソンばかり聴くのも、麻原の歌を聞き続けるオウム信者と一緒・・・か?(笑)
ただ、オタクの方が白装束集団のように他人に対して多大な迷惑を掛けていないというだけの話。
要するに「何を考えているのかがわからない」とか「何故そんなことに一生懸命になるのか理解できない」という部分が違和感に結びつくのでしょう。
でも、別に悪いことしてるわけじゃないんだから、とやかく言われる筋合いは無い。むしろ、何事にも一生懸命になれない人よりも好きな物に一生懸命だっていうことは大事だと思うけど。
それ以前に、オタクとかヤンキーってのはある程度偏見を持たれることは覚悟の上でやってるんじゃないの?周りの意見に流されない。世間の流行に振り回されるのなんて、まっぴら御免。好きな事に一生懸命なだけ。それでいいじゃない。
「みんながやってるから」自分もやる。この発想が嫌い。ましてや、流行コトバを格好いいと思って真顔で討論の席に持ってくるなんて言語道断。
逆に流行を追うことに一生懸命なら、それはそれで面白いと思うんだけどね。それでも、流行を追うことに一生懸命になりすぎると、それもまた世間からは変わり者として見られる。理不尽な世の中だ。
まぁ、好きなことをやるには何らかのリスクを背負わないといけないってことでしょう。
ただ、偏見が差別に繋がると「宗教弾圧」や「魔女刈り」みたいなことになってしまうので注意が必要でしょうけどね。