松阪の現場を振り返る
この現場で苦労した一番の原因は、私に指示を出す人(仮にSさん)の無能さでしょう。
例えるとするならば・・・そうねぇ。
見知らぬ国の民族料理を作ることになったとします。私はその料理の名前くらいは知っていますが、どんな材料を使うのかすら知りません。それが煮物なのか焼き物なのか揚げ物なのか、フライパンを使うのか土鍋を使うのか、蒸し器を使うのかも知りません。
そんな私がSさんと2人で5品の料理を作ることになったとします。Sさんは過去に全ての料理を最低1度は作ったことがあります。
調理場の脇には膨大な数のレシピが並んでいます。材料も道具も一通り揃っています。
Sさんの指示の出し方は・・・「んじゃ、冬野くんは料理Aと料理Bを作ってね」っていう指示の出し方をするんです。どの材料を使って、どのレシピを見るのか質問してからやっと探し始めるんです。
作れるか、バカ!!「愛のエプロン」やってるんじゃないんだぞっ!!
私に作らせるにしても、レシピくらい探してから渡してくれないと作りようがないんですよ。それに、最初から全部私が作るんじゃなくて、材料の下ごしらえまでやってから渡してくれれば、それが例え5品全部でも手早く作れるんですよ。似たような料理だったら作ったことあるんですし、包丁とかフライパンの使い方は私の方が上手いんですから。
最初から7割くらいまでを私に作らせて、仕上げをSさんがやるっていうやり方をするから効率が悪いんです。おかげで掛からなくていい時間がかかる・・・。
そしていざ材料の下ごしらえをやらせれば、自分の仕事を優先して私の分の下ごしらえは後回し。私は延々と包丁を研いでたり、刺身のつまを作ってるだけ。
これじゃ終わらんわな。終わったら終わったで、私が作った料理を味見もせずに客に出す始末。食中毒出て困るのはアンタだよ?って感じ。
次の現場では、コイツと離れられるのがせめてもの救いです。
次の名古屋の現場は、土日作業が中心となるようなので、逆に平日イベントがあるときに東京に戻ることにするカモ。だから、ゆきえサンとかのイベントにも4月は行きやすくなるんじゃないカナ?